国連(UN)の特別報告官がバイオ燃料の大量生産は「人道に対する罪」だと発言した問題で、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は16日、開発を促進する原動力と成り得るバイオ燃料を「排斥することこそが本当の意味での人道に対する罪」だと反論した。
個人的には現状のバイオ燃料に可能性はないと思うが、ルラの言っていることもあながち間違いではない部分はある。
特にブラジルのバイオ燃料は主原料がサトウキビだという点は重要。
アメリカ合衆国では大豆やトウモロコシといった穀物資源をバイオ燃料に振り向けてしまうので、人間の食料とバッティングする。
でも、サトウキビのようなプランテーション作物は元々価格が不安定なものだし、供給が滞って高騰したとしても人々の健康に害を与えるとまでは言い難い(甘いものを食べられないと精神的に辛い、という部分はあるかも知れない)。
大豆などを利用したバイオエタノール生産は直ぐにでもやめるべきだと思うが、サトウキビ利用に関しては(エネルギー収支の問題はまたちょっと微妙だったりするようだが)「人道への罪」とまでは言えないのではないか、というのが実感。
あと、現在世界中の科学者が必死にさがしているのが、人間が消化出来ないセルロースからエタノールを生産する方法で、確かにこれができるとバイオ燃料が地球環境に貢献する可能性は一気に広がる…はず。
まぁ、出来たら出来たで別の問題が現れるに決まっているのだが…。


